金賢姫・ 元北朝鮮工作員来日

大韓航空機爆破事件（１９８７年１１月）の実行犯、金賢姫（キムヒョンヒ）・ 元北朝鮮工作員が２０日午前４時過ぎ、日本政府のチャーター機で東京・羽田空港に到着した。

金元工作員が爆破事件で身柄を拘束されてから、韓国外に出たのは初めて。２３日までの４日間、長野県軽井沢町の鳩山由紀夫・前首相の別荘や、都内のホテルに滞在する。来日の費用の大半は政府が負担している。

田口八重子さん（１９７８年６月に拉致）の兄、飯塚繁雄さん（７２）や長男の耕一郎さん（３３）は２０日午後、前首相の別荘を訪問し、昨年３月の韓国・釜山以来となる金元工作員との再会を果たして１泊する予定。昨年５月、金元工作員が訪韓した日本政府関係者に「会っ たことがある」と話した横田めぐみさん（７７年１１月に拉致）の両親、滋さん（７７）、早紀江さん（７４）との面会は２１日夕方以降に。

爆破事件で９０年３月に死刑判決が確定（９０年４月に特別赦免）した金元工作員は入管難民法上、入国拒否の対象になるが、今回、特例と して入国を許可した。