1980 年代、日本が獲得した比類なきエコノミック・パワーは、世界市場を席巻し始める。そして、諸外国との貿易摩擦が、度ある毎に取り沙汰される。我国は、戦後 の荒廃の中から見事に立ち上がり、自由主義経済界に於いて、第2位のGNPを獲得した。これは、世界が驚嘆するところである。
最近、諸外国は、 頻繁に主張する。「日本の自由貿易政策は、有名無実だ。海外輸出にのみ力を入れて輸入に関しては、非常に閉鎖的である。アン・フェァー だ」と。
し かし、真相はどうなのだろうか?
各国と比較すると、日本の関税率は、実際は、最も低い。非自由化品目も、農産物を除けば非常に少ない。これが、結 論である。
米国・ソ連・欧州・アジア・等々、世界の垣根が、今、音を立てて崩壊しつつある。人々は、好むと好まざるとに係わらず、グローバリゼー ション<国際化>と 言う大潮流に巻き込まれ、高度情報化と言う網の目に取り込まれ、そして、流され行く。
過去の慣習慣例にのみ追従して、旧態然 とした管理体質から脱却できぬ企業に、明日はない。換言すれば、新世紀は、彼等に微笑まない。
さらは、巷間、ベンチャー<起業家>の時代と、頻繁 に囁かれるが、私達は、「暖簾を守る」に形容される老舗の商法にも、同時に、目を向ける必要があるだろ う。
国内には、現在、約180万の商店が あるが、177万は、百年以内に間違いなく消滅する。百年存続率は、何と0.7%以下なのだ。これが、真実である。
私 は、今、平家物語の冒頭の一節、
祇園精舎の鐘の声・諸行無常の響あり・沙羅双樹の花の色・盛者必衰の理を顕す・ 奢れる者も久しから ず・只春の夜の夢の如し・猛き者も遂には滅びぬ・偏に風の前の塵に同じか つて、釈迦が説法をした祇園精舎の鐘の音は、此世の全ては無常である、と告げる。釈迦入滅の時に、白く枯れた沙羅双樹の花の色は、繁栄する者も、必ずや、 零落すると言う道理を表わしている。奢り高ぶる者の栄華は、永久には続かず、春の夜の夢の様に儚い。勇敢な者も、最後には亡びてしまう。只々、風前の塵の 様なものだ。
を、思い興している。
読者諸氏よ!ここで、考えて欲しい!
何 故?超大企業・IBMが、この老舗の経営ノウハウの研究に多大なる資財を投じている、のかを。
最後に、コンピュ-タ-に関して、若干、記述させて 頂く。
周知の通り、コンピュ-タ-は、単体でも多種多様の能力を発揮する。しかし、これが、通信回線で有機的に結合された時、数十倍・数百倍・数 千倍のネット ワーキング・パワーへと進化する。いわゆる、VAN=VALUE・ADDED・NETWORK<付加価値通信網>である。
筆者ヘ、 切願する。
21世紀が、戦争と殺戮の世紀から、平和と友好の世紀へと、変わり行く、ことを。そして、HUM`NISTIC・CONCEPT<人道 主義・博愛主義に基 づく理念>の実践者が、理想の社会の実現に大きく貢献できる、ことを。
尚、本編は、<人材育成・人材輩出>と言う聖業を一大 テーマの旗印として掲げて、常にチャレンジ精神を忘れる事無く、日々に自己研鑽を重ね、日々に自己改 革に挑む、新世紀・21世紀が希求するニュー・リー ダー諸兄に献呈する。
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